一般歯科

痛みの少ない
虫歯と歯周病の治療

一般歯科治療(虫歯・歯周病)

一般歯科では虫歯治療・歯周病治療・義歯の調整や作製を行います。
治療の大部分を公的保険が適用される範囲で行うこともあって、一般歯科を「保険診療」と呼ぶこともあります。そのため、矯正治療や審美治療は別の診療科とすることが一般的です。
おそらく皆様が一番身近に感じる診療科目かもしれません。
ここではとくに虫歯治療・歯周病治療について解説していきます。

南守谷ファミリー歯科の治療で心掛けていること

1

しっかりとした治療説明を大切に


大人の方でも、お子さま同様、歯医者が苦手な方は多いと思います。その原因となるのは、説明不足からの不安感と痛みや音だと考えております。
当院ではまず、治療前の説明を十分行います。専門用語を使わないよう心がけながら、少しでも不安を取り除けるよう丁寧に説明いたしますので、もし途中で質問などがあれば、お気軽にお申し出ください。

2

痛みの少ない虫歯治療を目指しています


当院では、できるだけ痛くない治療を心掛けております。そのための取り組みとして、麻酔時の痛みの軽減には特に配慮しています。当院では、ほとんどの患者さまに対して表面麻酔を2回施した上で、麻酔の注射をします。麻酔液の注入時も、一定の速度で歯ぐきに圧がかからないように細心の注意を払っております。また、麻酔液が冷たすぎると、注入の際に痛みを感じやすくなりますので、常に人肌と同じ温度になるように保管しております。

3

妊娠期中も歯とお口のケアを大切に


お子さまを虫歯から守る為には、お母様ご自身の口腔内を整えておく事も大切です。妊娠中は女性ホルモンの変化やつわりなどによる生活習慣の変化などで、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。南守谷ファミリー歯科では、お母さんとこれから生まれてくるお子さまのお口の健康を守るため、妊娠中の方の検診や治療も行っています。
治療は安定期に入ってからとなりますが、検診やクリーニングはいつでも行なえますので、いつでもお気軽にご相談ください。

虫歯について

虫歯は、お口の中の細菌が原因となる感染症です。ミュータンス菌などの虫歯の原因菌は、飲食物の糖分で活発化し、歯垢となって歯に張り付きます。原因菌は酸を出して歯を溶かしていくので、日々歯磨きなどを徹底して虫歯を発症しないように予防することが重要です。

虫歯の進行段階と治療方法

  • CO
    虫歯になる前の歯
    (要観察歯)

    虫歯の一歩手前の状態です。虫歯菌の出す酸によって歯の表面が脱灰し、白く濁っています。痛みなどの自覚症状はなく、穴も空いていないので外から見ても虫歯だとなかなか気づきません。

    COの治療法

    丁寧なブラッシングと歯科医院でのフッ素とキシリトールを組み合わせて、再石灰化を促していきます。

  • C1
    エナメル質の虫歯

    初期の虫歯です。歯の表面にあるエナメル質が酸で溶けています。もし穴が空いていた場合は、一気に症状が進行するのが特徴です。

    C1の治療法

    細菌に感染した部位を最小限削っていきます。その後、削った部分に合成樹脂(コンポジットレジン)を入れるのが基本的な治療です。

  • C2
    象牙質の虫歯

    象牙質まで細菌感染が及んでいる状態です。象牙質の中には「歯髄」と呼ばれる、神経や血管が通っている部分があるので、進行度合いによっては痛みや知覚過敏が生じます。

    C2の治療法

    虫歯の部分を削った後に、合成樹脂(コンポジットレジン)を充填、もしくは金属やセラミックの詰め物(インレー)を詰めていくのが一般的です。

  • C3
    神経部分の虫歯

    歯髄(歯の神経部分)にまで細菌感染が起きている状態です。この状態を「歯髄炎」と呼びます。歯髄の中には神経や血管があるため、ズキズキと激しく痛むのが特徴です。

    C3の治療法

    細菌に感染した組織を丁寧に取り除いてから、根管内を丁寧に消毒し、薬剤で充填。その後、被せ物(クラウン)を被せていきます。

  • C4
    歯の根のみが残っている状態

    歯根より上の部分が完全に溶けた状態です。神経が失われているので、痛みが治まっている可能性もありますが、細菌自体は残っています。そのため、歯根の先に膿が溜まり、顎の骨にまで細菌に感染するリスクが考えられます。

    C4の治療法

    ほとんどのケースにおいて、抜歯を行うのが基本的な治療方針です。その後、ブリッジ・入れ歯・インプラントといった補綴物で歯の機能を回復していきます。

歯周病について

歯周病は、お口の中の原因菌によって歯肉や歯槽骨などの歯周組織に炎症が起こる病気です。初期は歯肉炎、進行すると歯周炎と言われます。初期には自覚症状が無く気付かないうちに進行しますが、やがて歯を支える骨が減って歯を失うこともあります。

歯周病と全身疾患

歯周病の弊害はお口の中だけで起こるのではなく、全身に及びます。歯周病菌が起こす炎症が身体に悪影響を与えたり、傷口から血管に侵入した歯周病菌が体内をめぐり、臓器に悪影響を及ぼしたりするのです。

糖尿病・生活習慣病

糖尿病患者には歯周病も多いという結果などから、歯周病は糖尿病の合併症だと認識されています。歯周病を治療すると、血糖値の制御がしやすくなることもわかっています。

早産・低体重児出産

妊婦さんが歯周病を発症している場合、歯周病の炎症物質の影響で、早産や低体重児出産のリスクが上がることがわかっています。

誤嚥性肺炎

誤嚥によって飲食物と一緒に歯周病菌が肺に入り込むと、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。高齢者ほど誤嚥を起こしやすいので、年齢が高い方はお口のケアを意識しましょう。

心疾患

歯周病菌は血栓を作って血行を阻害する作用を持っています。そのため、歯周病患者は冠状動脈疾患など心臓や血管の障害を起こすリスクが高いのです。

脳梗塞

歯周病菌は血管の流れを悪くするので、脳に悪影響が出ることもあります。歯周病患者の脳梗塞の割合は、歯周病にかかっていない人の数倍であると報告されています。

関節痛・リウマチ

歯周病菌は免疫のバランスも悪化させます。そのため、関節の炎症が起こりやすくなり、関節リウマチに悪影響をもたらす場合があります。

歯周病の進行

  • Flow01
    歯肉炎

    歯ぐきにのみ炎症が起きていて、歯槽骨にまでは影響が及んでいません。なかなか症状に気付くことができず、腫れや出血はあるものの痛みはないため放置してしまいがちです。次の「歯周炎」にならないよう、ぜひ歯肉炎の段階で定期的に歯科医院へメインテナンスに通い、健康な歯ぐきを取り戻しましょう。

  • Flow02
    初期歯周炎

    歯肉炎が進行した「軽度歯周炎」は、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け始めるのが特徴です。歯周ポケットも2~4mmと徐々に深くなり、よりプラーク・歯石が溜まりやすい傾向にあります。ブラッシングだけでは改善が難しいので、歯科医院で歯垢や歯石を除去しましょう。

  • Flow03
    中等度歯周炎

    歯周ポケットが4~6mmと深くなり、プラークや歯石が奥まで溜まっている状態です。歯槽骨が溶かされ、人によってはグラグラと歯が動いたり、噛んだ際に痛みを覚えたりします。この段階なら、まだ歯を守ることはできます。ご自身の健康のためにも適切な治療を受けましょう。

  • Flow04
    重度歯周炎

    歯を支えている骨(歯槽骨)がほとんど溶けていて、歯を触るとグラついているのが確実にわかる状態です。歯周ポケットは6mm以上と非常に深く、プラーク・歯石が大量に付着しているため、口臭もひどくなっていることがほとんどです。重度歯周炎を放置しておくと、歯が抜け落ちるリスクが高まります。

歯周病の治療方法

歯周病は、原因菌の塊である歯垢や歯石を除去しなければ改善は見込めません。そのため当院では、原因除去のための歯周基本治療(当院で行うプロケア+患者さまが行うセルフケア)をベースとして、歯垢をためないプラークコントロールを重視しています。

ブラッシング指導

現代社会で歯磨きをしない人はいないと思いますが、歯ブラシの毛先が適切に当たっていないと歯垢は取れません。当院にお越しいただければ、適切な磨き方を丁寧に指導いたします。

歯のクリーニング(PMTC)

歯科医院スタッフにより歯の表面の歯垢(プラーク)を除去する方法です。当院ではエアフローと呼ばれる機械も併用していきます。除去後も再度、歯垢が溜まるので、3カ月に1度程度受けていただくのをおすすめします。

スケーリング・ルートプレーニング

スケーリングは歯周病の原因である歯石を除去する処置です。ルートプレーニングは歯周ポケットの奥に入り込んだ歯垢や歯石、感染組織を除去します。

歯周外科処置

歯周基本治療で部分的な状態改善しかできなかった際には、歯肉を切開して歯根に付着した歯垢や歯石を除去する歯周外科治療を提案する場合があります。

予防の重要性

歯周病は初期症状がほとんどないので、悪化してから治療につながる人がほとんどです。歯を失った場合、インプラントや入れ歯などでカバーすることはできますが、天然の歯に勝るものはありません。そのため、症状が無くても検診を受け、予防や早期治療に取り組みましょう。

もし歯を失ってしまったら

虫歯や歯周病、ケガなどで歯を失った場合の対処としては、入れ歯やブリッジ、インプラントなどがあります。それぞれにメリットやデメリットがあり、かかる費用や治療期間も異なるので、ご自身のライフスタイルに合う方法を選択できます。まずは一度、当院にご相談ください。

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